本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

聖地日光

世界遺産の日光について調べるのに参考にさせてもらいました。

 

2016年4月に下野新聞社より発行された。

 

世界遺産に興味を持つようになって数年になる。もともと学生時代の中でも

 

社会科、とりわけ当時は地理が好きだった。地図帳を見て、山や湖などを眺める

のが面白かった。社会といえば暗記科目。テストの前に先生にここ出るよ。と言われた所を懸命に覚える。周りの友達にはそういう子が多かったし、私自身もその1人だったと思う。

世界遺産ブログで今回、日光についても記載した。

sekaiisann.hatenadiary.com

日光といえば猿軍団、日光東照宮。辺りはすぐに出てくると思う。

 

しかし、日光に徳川家康が祀られていると聞いてどれくらいの人が知っているだろう。

おそらく、関東近郊や日光に訪れたことがある人は当然知っているのかもしれない。

ただ、縁もゆかりもなければ知っていそうで知らない人は多いと思う。

この本では徳川家康がなぜ日光を選んだのか(もちろん、様々な諸説があるのでなんともいえない)、有名な三猿について、江戸城と日光、北極星の位置関係。

 

2015年は徳川家康の400回忌に当たった。100年前の300回忌の式年大祭を取り仕切ったのは「日本資本主義の父」といわれた渋沢栄一だった。

 

個人的には江戸時代という長い鎖国時代、長く続くという意味においては簡単にできることではないし、素晴らしい制度を整え安定した時代を15代に渡り続けた徳川家は本当に立派だと思う。しかし、その一方で戦国時代という群雄割拠の時代を乗り越え、平和を求めるあまり士農工商、えたひにんという、インドのカースト制度のような、中国の共産党のピラミッドのようなものを作り上げる事で階級というものがはっきりとついてしまった。貧しい人は質素につつましく、しかしつつましながらも楽しく人生を謳歌したのかもしれな。その辺りについては当時を生きた人にしかわからない。

一部の限られた国としか外交をしなかった事で日本の発展が遅れた事実もある。鎖国の頃、ヨーロッパではイギリスの産業革命やスペイン、ポルトガルの海洋浸出など、発展がすさまじかった。世界遺産について学んでいると1つの遺産が別の遺産と結びつき、どんどん歴史が面白くなっていく。そして、歴史は確かに過去の事であり、これからの時代を生きていく自分たちにはそれほど必要ないのかもしれない。

でも、過去の偉人の教えが自分の教訓になり、今の時代に合わせた新しい知恵や考えが生まれるかもしれない。

この聖地日光についてもそんな1冊。日光という日本の中の一つの町が教えてくれるのものはきっと役に立つこともあると思う。ぜひ、興味ある方は読んでみてほしい。