本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

仮面病棟

知念実希人さんの作品。知念さんは沖縄出身で作家でありながら、医師でもあるというのでなんともすごいの一言。

 

仮面病棟は2014年に第一版が発売。全部で300ページ強とボリューム的には手ごろであり、また内容が医療ものでありながら、一般の人でも分かるような内容が多く読みやすい印象であった。

 

舞台は療養型病院であり、そこに強盗犯が籠城し、かつコンビニの前で撃った女の人質に連れ込み、治療の要求を迫る。事件にまきこまれることになった外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうちに、病院に隠された秘密を知ることになる。

 

登場する人物としては、速水を除くと、主な人物は強盗犯と人質の女、療養型病院の院長と当直の夜勤看護師2名の5人が中心になって話が進んでいく。他は65人の入院患者(ほぼ、寝たきり)、速水の先輩医師など多くはないので、ある程度話が進んでいくと強盗犯に共犯がいるというのは読めてくる。それが誰だかも少し予想でき、あとは事件の真相がどういうものだったのかが、気になるためつい先が気になる展開となり、一気に読み切りたくなるような内容になっていた。真相としても一部、少し強引な部分もある気がしたが、好きな作品であった。以前、知念先生の作品は別の天久シリーズでも読んだけど、おもしろかった。また、違う作品も読んでみようと思います。

 
また、仮面病棟は2020年3月に坂口健太郎永野芽郁主演で映画公開されている。
映画はまだ見たことないが、今度見てみます。