昔、大好きでよく読んでいた。もう二十数年前だが・・・
そして、久しぶりに読みたくなって、以前に読んだことのなかった『びっくり館』を読んで見ることにした。
館シリーズ
ちなみに館シリーズは全9作品で、今作品はその8作目にあたる。
1.十画館の殺人
2.水車館の殺人
3.迷路館の殺人
4.人形館の殺人
5.時計館の殺人
6.黒猫館の殺人
7.暗黒館の殺人
8.びっくり館の殺人
9.奇面館の殺人
以上のようになっている。よく言われるのはこの館シリーズは順番に読んだほうが言われる。というのも前の作品を読んでいると分かることが次の作品に出ることが多く、読んでいた方がより楽しめるものになっているのです。
なので、びっくり館の殺人を初めて読んで感じたことは、まさにびっくり館の中に登場する主人公が昔の事件を自分の記憶のどこかにしまっていて、突然、何かをきっかけに思い出す記憶の回想ととても類似している感じであった。
中村青司という謎の建築家や鹿谷門実という謎の推理作家も作品中に登場するが、その名前を聞いた途端に自身が過去に読んだ館シリーズにも登場したという記憶は確かに残っていた。ただし、内容についてははっきり思い出せないことの方が多いが。これを機に時間を見つけて館シリーズも読んでみるつもり。
びっくり館の殺人
神戸のとある町にあるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年とたまたま友達になった三知也は、何度か訪問を繰り返すことになる。その少年の名は古屋敷俊生。原因不明の病気で、学校にいくことはなく、祖父の龍平とお手伝いさんと暮らしている。びっくり館は過去に殺人事件もあり、周りの住人は警戒し訪問することに難色を示すも、三知也はどこか不思議な雰囲気を持つ敏生に興味を持っていた。そして、同級生の湖山あおいも興味を持ち、古屋敷邸に通っていた新名努(あおいの従妹)はある時、龍平が演じる腹話術劇におののくことになる・・・そして、クリスマスの夜、ついに勃発した密室の惨劇。悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相は!?
内容としては、小学校6年生の主人公の視点で話が展開していくため、読みやすい内容になっている。少しオカルト要素もあるが、事件に隠された真相にはびっくりした。
ぜひとも読んでほしいと思います。