本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ラストナイト 薬丸岳

薬丸さんの作品、最近はまっています。

今回は悪党、天使のナイフに続いて3つめです。

ラストナイトは片桐達夫という男を中心に話が進んでいきます。

片桐は、窃盗や誘拐などの事件を繰り返し起こし、刑務所の出入りを繰り返す。

顔にはヒョウ柄の刺青を入れ、周囲からは腫れものとして見られる。

彼はなぜ事件を繰り返すのか、そこには32年前の事件が関係する。

本書は全部で5章で構成されており、菊池正弘、中村尚、松田ひかり、森口絢子、荒木誠二という5人の人物の視点で片桐とのつながりをもとに話が展開されていく。

そして、この話の面白いのが1つの場面において5人の人物が色んな場面で関連しており、さっきの章でも登場した場面が次の章でも登場し、別の人物の視点で話が進む面白さに薬丸さんらしい巧みさが伺える。

そして、片桐が宮城刑務所を出所し、5日目のラストナイト(最後の夜)を迎えるまでに片桐の行動と5人の物語で片桐という人物像や、なぜ事件を繰り返すのかなど、じょじょに明らかになっていく。

真相が明らかになるとき、涙必見です。是非、読んでみてほしいと思います。

 

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