本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ポルトガル、西の果てまで  福間恵子

連日、サッカーW杯が盛り上がりを見せています。

今日でベスト8が出そろいましたね。最後にベスト8を決めたのがポルトガル

6-1と強さを見せました。ラモスのハットトリックもありました。

さて、そのポルトガルについて。

ヨーロッパ大陸の最西端に位置する国で共和制国家である。

ヨーロッパでいち早く海洋国家となり、中国や日本といった東アジアの国と最初に接触したヨーロッパの国である。

歴史の教科書で南蛮貿易という言葉は勉強したと思う。

南蛮とはスペイン、ポルトガルのことを指しす。16~17世紀初期で有名なのはフランシスコザビエルなどである。

そのポルトガルに魅了されたのが著書の福間恵子さんで、18年も通い、13回の旅をし滞在日数は220日を超えたそう。夫は詩人で映画監督の福間健二さん。

 

ポルトガル語スペイン語は非常によく似ているそうで8割は通じるそう。

日本語でスペイン語を標準語とするならば、関西弁がポルトガル語。そういうニュアンスらしいです。

しかし、福間さんがポルトガルに滞在していた時、スペイン人がスペイン語ポルトガルの観光案内所で話をしていた際、感じが悪く見えたという。本当に悪かったわけではなく、福間さん曰く、スペイン語の音がはっきりくっきりしている事からそう見えたかもしれないと。そして案内所の人はスペイン語で対応していたと。

福間さんがポルトガルの国境近くの田舎で食事をしていたときにスペイン語を使っていたらここはスペインではなく、ポルトガルだよ。出来ればポルトガル語を話してほしいな。という事を本作で紹介している。

スペイン人はポルトガルスペイン語を使うが、ポルトガル人はスペインでポルトガル語を使わないのだという。ここに2国の力関係があるのかもしれない。

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歴史上、イベリア半島古代ローマ帝国ゲルマン人の侵攻、イスラム帝国の支配、レコンキスタなど侵略などの歴史を受けた。そして隣国とのスペインとの関係についてもスペインに併合されていた歴史もあった。国境を見ればわかる通り、北も東もスペインに囲まれている。しかし、こうした地理的な要因もあってポルトガルはいち早く海洋へと乗り出したのではないだろうか。スペインとの国境近くにはエルヴィスなどの世界遺産に登録されている要塞都市も残る。

 

私自身もポルトガルには興味がある。いつも世界のどこに旅したいかと考えると、ヨーロッパがメインになる。ヨーロッパという国はコンパクトでありながら、常に侵略などの繰り返しもあり、領土も異なってきた。同じ国の中でも地方にいけば雰囲気も違う。そして隣の国に行けばさらに雰囲気が違う。

日本という国は大昔はユーラシア大陸とつながっていたかもしれないが、早々に分離し独立してきた。そういう意味では文化が全く異なる。

今回、福間さんの本を読んでポルトガルについての興味が高まったし、読むだけでも一緒に旅をした気持ちになれたのでよかったです。