本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

JK 松岡圭祐

愛知県出身の松岡さん。

デビュー作の「催眠」がミリオンセラーに。

千里眼」シリーズは累計628万部以上。

他にも「万能鑑定士Q」シリーズや「探偵の探偵」シリーズ、「高校事変」シリーズなど人気シリーズが多数ある。

今回、松岡さんの作品を初めて読むのだが、JKというタイトル、表紙が気になり読んでみることにした。

 

JKには女子高生という意味のほかにジョアキム・カランブーという意味がある。

実在する人物ではないようで、本作の中でジョアキム・カランブーの心得として紹介されている。オオカミや人食い熊ばかりの山中に、ひとりで遭難した人。生還後はありとあらゆることを、ひとりでできるようになっており、身体も鍛えられており、頭の回転も速くなり、生きる知恵も備わっていたという。

主人公の有坂紗奈は川崎にある懸野高校に通う1年生。家族3人暮らしだが、母は鬱を患い、家計の助けをするため、アルバイトや家事を担いながら、高校でもダンスサークルと吹奏楽部に所属し、日々の生活に奮闘していた。どんなに大変でもカランブーの心得をモットーに前向きに頑張っていた。

紗奈の通う高校は、不良が多くそのバックには暴力団もいるような不良の天下となっていた。ある日、家族3人の生活は不良たちによって奪われ、逗子の山中で焼死体となって発見された。

その後も、決定的な証拠がなく不良たちは好き放題していたが、1人の少女、江崎瑛里華が現れて事態は急展開を迎える。江崎は何者なのか?

圧倒的なスピード感と見事なまでの勧善懲悪という内容だった。最初は家族3人が無残にも殺害や蹂躙される表記に辛くなる部分もあるし、後半も不良たちがやられていく様も残酷なシーンがあるが、なぜかスッキリする部分もある。

読む手が止まらなくなる作品であり、是非おススメします。ちなみにJKⅡが発売されているようなので、近いうちに読んでみたいと思います。