本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

無人駅で君を待っている  いぬじゅん

どんな作品なのかと読むと、亡くなってしまった会いたいと願う人に、快晴の日の限られた時間、限られた無人駅で待っていると願いは叶い会えるという物語。

全部で5話収録されている。いぬじゅんさんは静岡県浜松市在住。もともと奈良県で生まれ、岐阜の大学に進み、縁あって浜松に住むことになったという。ずっと海なし県で育った作者にとって、いくつかの偶然が重なり、結果必然的だったというほど浜松が気に入っているそう。

その中でもお気に入りなのが天竜浜名湖鉄道の寸座駅なのだそう。そう、作品に登場する無人駅というのがこの寸座駅なのです。

高台にある無人駅である寸座駅、上半分は空で、下半分は浜名湖が見渡せる。そして峠に夕日が傾くころ、金色に輝く景色。そんな奇跡みたいな景色を見れる場所なら奇跡も起こせるのではと思い、今回の作品ができたのだそう。なんとも素敵な話です。

そして、作品の中の作品も友達や、妻、昔の婚約者などが登場する。

是非読んでみてください。ちなみに作品に登場するサンマリノさんは実在する喫茶店だそうです。

 

そのサンマリノから5分ほどの高台に寸座駅はあるようです。確かに地図を見ても浜名湖が見渡せそうな素敵な感じがします。

 

 静岡県はいった事がないですが、イメージめちゃめちゃいいですね。

東海道新幹線があり、関東にも中京にもアクセスがよく、比較的温暖な地域で、海も山もある自然豊かな場所。詳しい観光地まではあまり知りませんが、今回の作品を読んで行ってみたいなと感じました。