本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

極アウトプット  樺沢紫苑

樺沢さんは1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部を卒業、2004年からアメリカシカゴのイリノイ大学に3年間留学、帰国後、樺沢心理学研究所を設立。

 

よくインプットやアウトプットという言葉は耳にするし、そうした類の書籍も多く出版されるようになりました。

最近、youtubeアメリカの学生が日本人の気質の素晴らしさに触れながらも、自国の場合は自分の思いも大事にして主張することが多いというのを聞いた。確かにその通りなのかもしれない。どちらの文化にも一長一短があるので、どちらがいいという事はここでは述べないが、アウトプットという視点だけで見ると間違いなくアメリカ人の気質の方がアウトプットをするには向いているのだろう。自己主張をすることは、自分の思いをきちんと伝えることである。しかし、日本人の場合、自己主張をすると目立ちたがり、ワガママなどあまりいい言葉がついてこないように感じる。周りの空気を見ながら協調することが素晴らしいという考え方が昔からあったからだ。

しかし、今に至ってようやくそういった風向きは変わりつつあるように感じる。超高齢少子化社会の日本で、子供の存在が希少となっている現在。昔のように子供が山ほどいるわけではない。だから子供1人1人の個性を大事にする風潮が出てきて、採用試験などでも筆記よりも面接に重点を置く企業や公務が増えてきているように感じる。

 

だからとて、親や祖父母の世代が主張を苦手とする時代を育ってきているのに、いきなり子供にそれを求めるのは難しい話である。子供が生を受け、最初のコミュニティに属するのは家族という単位なのだから。そこで、価値観や考え方を身につけていく過程である程度、基盤となる性格は形成されていく。つまり、親世代もこのアウトプットの大切さを理解していく必要があると思う。もちろん私も含め。

私自身も2児の父親である。子供と一緒に子供勉強を確認していると、どうしてそう考えたのか?という所でいつも苦戦している。正解ではなかったらどうしようという思いからなかなか解いた過程をうまく説明できないような気がする。これに関しては親である私たちの責任でもあると感じている。

私自身も読書が好きでインプットは比較的好きである。だからこそ、発信するための場となる機会を積極的に作っていかなければいけない。このブログもその1つであるという認識である。

今回の樺沢さんの書籍を読んで改めて、学びを得ることができた。