本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

医療

雲の階段(上)(下)  渡辺淳一

私が勤務している病院に応援医師として東京から来られる先生がいる。 その先生から雲の階段面白いから是非読んでみてと勧めてもらった。 さっそく読んでみた。 【上】 相川三郎という人間が東京での生活を離れ、離島での生活を選んだ。三郎は医療事務として…

1リットルの涙  木藤亜也

1リットルの涙と言えば、2005年に沢尻エリカさんが主演したドラマです。 その原作に当たる。木藤さんは脊髄小脳変性症を発症し、25歳という若さでこの世を去りました。 脊髄小脳変性症は神経難病であり、発症してから5~10年ほどしか生きられないと…

レフトハンド・ブラザーフッド  知念実希人

『エイリアンハンドシンドローム』または『他人の手症候群』という病気を知っているだろうか?医療の現場で勤務して10年ほど経つし、知念さんや他の医療系の作家の作品を読んでいても何となく聞いたことがあるという事は多いが、今回は全くの初耳であった…

アルツ村  南杏子

南先生のアルツ村読了。 先生が医師であると知っていればアルツというのがアルツハイマー認知症のこと? という理解のもと読み進めることができます。 三宅明日香は夫のDVに限界がきていた。実家を頼ることもできない明日香は夜中に無滑のリサとともに実家の…

傷痕のメッセージ  知念実希人

医療×ミステリーの融合。 知念さんと言えば、医療という専門の分野にミステリーやファンタジーなどを融合し作る世界観が本当に素晴らしくいつも楽しく読ませてもらっている。 今回の作品は祈りのカルテという作品にも登場する純正医大や諏訪野。 テレビドラ…

機械仕掛けの太陽  知念実希人

看護師として働いて、コロナ禍を過ごしてきました。 みんな自分に余裕がなくなりました。 マスクの徹底や消毒、三密の回避など、できることは徹底し、病院での食事会は現在進行中でなくなり、つい最近まで市外に出るにも上司へ報告、不安なら検査の実施。面…

ひとつむぎの手  知念実希人

久しぶりに知念さんの本、読みました。 知念さんの作品は医療系が多いですが、医療とミステリー、医療とファンタジーなど組み合わせのものが多いです。 今回の作品は大学病院で巻き起こる派閥のような権力争いのようなものが中心なのかと思い進めると、後半…

新しい「足」のトリセツ  下北沢病院医師団

日本で唯一の足専門の病院、それが下北沢病院。 アメリカには足の専門である足病医(ポダイアトリスト)がいる。 しかし、日本では足でも水虫なら皮膚科、外反母趾なら整形外科医、下肢静脈瘤は血管外科というように分かれることがほとんど。 理事長の久道医…

俺たちは神じゃない  中山祐次郎

中山さんの本は泣くな研修医シリーズで知り、医療の現場、医師の実情をリアルに描いていて非常に好きです。 今回もその中山さんの作品に触れてみることにしました。 剣崎啓介と松島直武。2人は麻布中央病院に勤務する中堅外科医。 2人の歩んできた道は違えど…

泣くな研修医シリーズ  中山祐次郎 

前回、泣くな研修医読了しました。 そして、この本はシリーズになっていて 「逃げるな新人外科医」、「走れ外科医」、「やめるな外科医」と進んでいきます。 そして、このシリーズの0という位置になるのか、最新作は「悩め医学生」という薩摩大学医学部時代…

泣くな研修医  中山祐次郎 

中山先生は1980年神奈川県生まれ、2浪し鹿児島大学医学部へ。 その後、都立駒込病院大腸外科医、福島県・高野病院長を経て、郡山市・総合南東北病院外科医長、現在は神奈川県湘南東部総合病院外科に勤務。 本作では、鹿児島県出身で家はさつま揚げ屋で、鹿児…

十字架のカルテ  知念実希人

弓削 凛(ゆげ りん)は新人医師で精神鑑定医を目指していた。 凛は精神鑑定の第一人者と言われる影山院長に弟子入りし、統合失調症 詐病、統合失調症に類似した薬物中毒患者、解離性同一性障害、罪を犯してしまった人間の心の闇を鑑定し、その闇の真相に迫…

ムゲンのi 知念実希人

知念さんの作品でも気にはなっていたけど、なかなか手に取れなかった作品。上下巻なので覚悟を決めないとなかなか・・・ 読んでみたら、上下巻気にならないくらい読み入ってしまいました。 医療×ミステリー×ファンタジーという感じですかね。 最初は識名愛衣…

崩れる脳を抱きしめて  知念実希人

久しぶりに知念さん作品読みました。 宮崎に勉強会があってその帰りの飛行機の中で読んだのですが、人がいるにも関わらず泣きました。もちろん静かにですが、読むと涙が止まらないんです。 研修医の碓氷が脳腫瘍を患うユカリと出会う。心に傷を持った二人は…

サイレント・ブレス  南杏子

大学病院で働く倫子は、在宅で最期を迎える患者専門の訪問クリニックへの左遷を命じられた。慣れない在宅医療にとまどいを感じながらも様々な患者の死に触れるたび、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けする医療の大切さに気付く。 乳がんの45歳女…

いのちの停車場  南杏子

www.youtube.com 原作読んでみました。 東京の救急救命センターで働く咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。在宅での老老介護、四肢麻痺のIT社長を通じて在宅でできる最先端技術を模索、小児がんの少女とその両親との残された日…

究極の疲れないカラダ  仲野広倫

仲野さんは米国政府公認のカイロプラクティックドクター。ロサンゼルス生まれで日本育ち。アメリカ最新のスポーツ医学、機能運動性を回復することで長く元気に生きる機能運動医学を世界へ伝えるために出版、セミナー活動も精力的に行っている。 この本を読む…

ディア・ペイシェント  南杏子

真野千晶は、佐々井記念病院の常勤内科医となった。 毎日のように押し寄せる外来患者。本書の中では患者をSMLと表記し、スムーズ、まだるっこしい、Low Pressureと区分けしていた。それだけ、患者は千差万別で理解ある患者もいれば、モンスター系の患者もい…

ヴァイタル・サイン  南杏子

1961年徳島県生まれ。 日本女子大卒業後、出版社で勤務。25歳で結婚、夫の転勤でイギリスへ転居、外国での出産を経験。帰国後、乳幼児の病気を取材し記事を執筆した経験からもっと知りたいと一念発起し、33歳、長女が2歳の時に東海大学医学部に学士…

皇帝の漢方薬図鑑

看護師として勤務している自分ですが、先生が処方する薬剤のほとんどは西洋薬がほとんどで1つの有効成分を含み、特定の症状に働きかけるものが多いです。 しかし、時々、漢方薬を処方することもあります。抑肝散や葛根湯、大建中湯など有名な所から何て読む…

腎臓が寿命を決める  黒尾誠

自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授。 1991年、実験中に突然変異マウスを見つけたことを発端に、余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」を発見。 黒尾さんはマウスの実験でリンという物資が老化を加速させる…

不死症(アンデッド)  周木律

表紙怖すぎ・・そしてインパクトありまくり。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElemen…

がん消滅の罠 完全寛解の謎  岩木一麻

作者の岩木さんは1976年、埼玉生まれ。 国立がん研究センターや、放射線医学総合研究所で研究に従事されていた。 現在は医療系出版社で勤務している。 さすが元がん研究者というだけあって、がん治療の最前線の内容が記載されつつ、そのがん治療という分…

硝子の塔の殺人  知念実希人

医療系のミステリを多く扱う知念先生の作品は好きです。 今回も硝子の塔の殺人読んでみました。 犯人の動機までは解明できなかったが、本当の真犯人の予想は当たり、建物の秘密も途中でもしかしたら??と思って読んでいたら当たりました。 それ以外は全然で…

レゾンデートル 知念実希人

この秋始まった、玉森裕太さん主演の『祈りのカルテ』。研修医として奮闘する玉森さんの演技が素晴らしかったですね。 特に、元旦那にDVを受けていた山野るか役の仁和紗和さんの演技がよかった。辛くて誰かに理解してほしいけど、人に言えず苦しんでいる。…