本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ディア・ペイシェント  南杏子

真野千晶は、佐々井記念病院の常勤内科医となった。

毎日のように押し寄せる外来患者。本書の中では患者をSMLと表記し、スムーズ、まだるっこしい、Low Pressureと区分けしていた。それだけ、患者は千差万別で理解ある患者もいれば、モンスター系の患者もいる。患者が医者や治療を選ぶ。情報網が発達した現代ではにわかの知識を持った人々数多いる。

そんな状況の中でも真摯に患者に向き合う千晶。しかし、真摯に向き合っても偽善行為だと認識する患者も多い。そんな毎日を過ごす千晶の前に座間敦司という謎の男が現れる。座間は何かにつけて、千晶にクレームを入れたり、ブログで悪意ある言葉を載せたりと徐々に千晶を追い込んでいく。座間の目的は何なのか?そして、千晶の運命はいかに。

 

前回、南さんのバイタルサインを読了し、今作2作目になります。医療現場を取り扱う作品が多く、今回は1人の医師を中心にモンスター化する患者、そして同僚の自殺など、医療現場の苦悩についてフォーカスしている。

おもしろいです。医師は医師でこんな苦労をしているのかな。と考えさせながら読み進めていました。だからといって看護師に当たる医師は好きじゃないですけど。