本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

泣くな研修医  中山祐次郎 

中山先生は1980年神奈川県生まれ、2浪し鹿児島大学医学部へ。

その後、都立駒込病院大腸外科医、福島県・高野病院長を経て、郡山市総合南東北病院外科医長、現在は神奈川県湘南東部総合病院外科に勤務。

 

本作では、鹿児島県出身で家はさつま揚げ屋で、鹿児島大学へ進学し研修医として東京で勤務するという設定になっている。兄は小さい頃、自宅でアナフィラキシーを起こし、そのまま亡くなってしまった。過去の記憶に向き合いながら、命を助ける仕事につきたいと医師を目指し、研修医として日々学びの日々。


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2021年にはドラマ化にもなった。

「泣くな研修医」シリーズは累計47万部のベストセラーになっている。

主人公の雨野隆治は25歳、研修医といえども患者や看護師から見れば先生であり、そのプレーシャーは半端ないだろう。医学としての知識を学校で身につけ、国家試験に合格し、臨床へ。患者の診断を下すにはあらゆる可能性を瞬時に判断し、適格な検査や指示を出さなければならない。

本作の中で、先輩の医師が「あのさ、『確か』とかやめてくんないかな。人の命がかかってるんだけど」この言葉が医師にとって全てな気がします。命にかかわり、命を扱う仕事、自分の判断ミスが命に直結するかもしれない。だから、医師は一生懸命勉強し、『確か』という判断を減らしていく。

本当に大変な仕事だと思います。私は日々、看護師として勤務しています。言い方は失礼ですけど、医師って傲慢で怖くて変わった先生多いです。でも、それだけ勉強して、自分自身にプライドを持って学び続けたからなのかなとも思います。

本の中でも岩井先生という先生が登場しますが、雨野先生から見た岩井先生は患者さんや家族に対しての言葉のチョイスや態度がどことなく冷たい印象を持っていましたが、ある女性の母や入院していた時、一生懸命だったのが岩井先生だっと感謝していました。