1リットルの涙 木藤亜也
1リットルの涙と言えば、2005年に沢尻エリカさんが主演したドラマです。
その原作に当たる。木藤さんは脊髄小脳変性症を発症し、25歳という若さでこの世を去りました。
脊髄小脳変性症は神経難病であり、発症してから5~10年ほどしか生きられないという病気です。
小脳はバランスをとる中枢であり、そこが病に侵されることで、上手くバランスがとれず、歩きづらさを生じ、徐々に歩行困難になり、寝たきりとなります。
治療法は確立しておらず、対症療法で病気の進行を遅らせるという姑息的な方法をとるしかありません。
2023年7月、キッセイ薬品工業の脊髄小脳変性症の治療薬「ロバチレリン」の承認申請の取り下げを発表というニュースがあった。
まだまだ完全な治療薬としては認められていないとうのが現状である。
認知症などの治療についてもそうだが、脳が萎縮し始めると元に戻すことは困難であり、あくまで認知症の予防や進行を遅らせるという部分に注力するしかない。
木藤さんの書いた原作本。病気による内面の苦しさなどが赤裸々に描かれており、生きる意味や、生きることの大切さなどを教えてくれる1冊になっています。
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