本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

それ自体が奇跡  小野寺史宜

夢と私がどっちが大事??

30歳、結婚3年目、共働き。子供はいない。

田口貢と綾。2人に訪れる試練。

会社の同僚であった貢と綾。

 

貢は会社のサッカー部が廃部になりくすぶっていた貢は、大学の先輩から「カピターレ東京」で東京23区初のJリーグ入りを共に目指そうと熱心に勧誘される。報酬0。しかし、本気のサッカーへの誘いに心を動かされた貢は、綾に相談することなくその場で「やります。」と返事をしてしまう。

 

高卒で百貨店に入社し13年目の綾。結婚して3年、そろそろ子どももほしいと考えていた綾は、夫の突然の宣言に異を唱える。特に嫌だったのが、相談ではなく事後報告であったこと。そんなとき職場の売り場に買い物に来ていた客の天野と知り合いになり、2人で映画を観に行ったり・・・。

 

貢と綾。2人が交互にメインになり、双方の視点から物語が進み、1年が流れていく。

男と女、夫婦の気持ち。結婚自体が奇跡の事だとしても、結婚ししばらくするとその事実は普段の忙しさや気持ちのすれ違いなどで忘れていく。愛し合ったはずなのに。

1年後、2人はどうなるのか?