本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ムゲンのi 知念実希人

知念さんの作品でも気にはなっていたけど、なかなか手に取れなかった作品。上下巻なので覚悟を決めないとなかなか・・・

読んでみたら、上下巻気にならないくらい読み入ってしまいました。

医療×ミステリー×ファンタジーという感じですかね。

最初は識名愛衣がイレス(突発性昏睡症候群)患者3名の治療にあたるため、祖母からユタの力を教わり、3人の夢の中へ。そして、眠りつづける原因をつきとめ、3人の生きる目的が見つかるとき、それぞれは目を覚ます。前半はファンタジー要素が強い感じで物語が進む。そして、3人の関連が徐々に明らかになっていき、そして第4章から物語は急展開を迎える。頭の中の整理が追い付かず、途中パニックになりそうでした。

最後まで読み進めるうちに徐々に真相が明らかになっていき・・・

いやぁすごいです。いつも知念先生の作品には最後まで驚かされます。

 

2020年本屋大賞受賞の作品。ちなみに知念さんは沖縄出身で池袋育ちだったと思うのですが、今回の作品にも識名愛衣の実家が広島という設定になっていて、前回読んだ「崩れる脳を抱きしめて」でも広島が登場していて、随分広島が登場するなぁと。

調べると、知念先生のデビューが広島県福山市の賞で、ゆかりがあったんですね。そうしたことを大事にしながら作品を描かれるのも素敵だなぁと。

 

ムゲンのi<上巻>
ムゲンのi<下巻>