本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

サイレント・ブレス  南杏子

大学病院で働く倫子は、在宅で最期を迎える患者専門の訪問クリニックへの左遷を命じられた。慣れない在宅医療にとまどいを感じながらも様々な患者の死に触れるたび、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けする医療の大切さに気付く。

乳がんの45歳女性(スピリチュアル・ペイン)、筋ジストロフィーの22歳男性(イノバン)、老衰の84歳女性(エンバーミング)、ケシャンビョウの12歳の中国人少女(ケシャンビョウ)、膵臓がんの72歳男性(ロングターム・サバイバー)、そして自身の父の最期(サイレント・ブレス)という目次になっている。

医療を通じて現代の問題にもフォーカスしている。ケシャンビョウでは人身売買などの問題にも触れている。

南さんの作品では読み終わるまで必ず1度は泣きます。色々な問題を通して考えさせられます。