本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

桜木紫乃さん それを愛とは呼ばず

現在、私は北海道の道東に位置する釧路という町に住んでいます。早いものでかれこれ15年以上は在住しているでしょうか。

 

ここ最近になり、色んな事に興味を持ち始め、その1つに読書があります。もともとはミステリー系が好きで、専らミステリーなどを読みあさっていたのですが、この釧路にもとても有名な作家がいるという事につい最近になり、気づき今は色々と作品に触れている毎日です。

 

第149回 「ホテルローヤル」で直木賞受賞をした桜木紫乃さん。彼女は釧路市の出身で北海道を舞台にした作品が多く、その中でも道東や釧路をを舞台にしている作品が多くあります。作品を読んでいると、実名で取り上げられる場所もあれば、名前は出ないがおそらくここをいっているのではないかという創造が働きとても楽しく読んでいます。

まだまだ、数作品しか触れていないのですが、私自身が作品に触れ、何か皆さんに提供できることはないだろうかと考え思いついたのが、現場を歩き、その情景に触れ、桜木さんがイメージした景色を撮ってみることでした。

イメージのままで終わりたいという方いるかもしれませんし、実際にどんなとこなんだろいう方もいると思います。

今はグーグルマップなどでも簡単に検索できるかもですが、少しでも本文に添った景色を載せていきたいと思います。

 

 

作品:それを愛とは呼ばず

この作品は新潟、東京、北海道(南神居町)を舞台に亮介と紗希の視点から物語が展開しています。しかし、作品の中では新千歳空港から車で30分以内の湖畔のそばというのを売りにしているという事でしたので、おそらく仮名の地名で利用しています。しかし神居町というのは北海道の道北に位置する旭川市に実在する町です。

神居と書いて「カムイ」と呼びます。アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のことをいうそうです。

 

この作品の中で紗希の出身が釧路という事になっています。東京で10年、芸能事務所に所属したうえにクビを告げられる。そんな紗希が亮介の勧めもあり、地元釧路に戻る決意をする。

 

本作品では

紗希が釧路駅についたのは夕暮れ時。駅前通りを通りすぎてゆく。紗希の実家は駅前通りを過ぎて幣舞橋を渡り、急な坂道を上りきった高台の1画にあたる

 

夕暮れには少し早いが15時過ぎの釧路駅

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ここから駅前の北大通りを歩き出す。

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タイミングもあるかもですが、ビックリするくらいに車や歩行者がいないです。

 

少し歩くと幣舞橋の案内表示が見えてきました。

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幣舞橋の上に到着です。駅からおよそ1kmという所でしょうか。紗希は自宅までのこの道をどんな思いで歩いていたのでしょう。

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もう少し夕暮れ時になると夕日がとても綺麗なんです。釧路の夕日は世界3大夕日と言われており、インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラと並びそう言われているようです。霧の街というイメージも強いですが、秋から冬にかけては空気が澄んでおり、きれいに見える印象が強いです。

 

幣舞橋を抜けて、ロータリーを越えると見えてくる急な坂道です。この坂を上りきった所に紗希の実家はあったのでしょう。

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実家と思われる近くに実際に東やの分店もあります。

 

紗希は芸能事務所をクビになったことをどううまく言おうか考えながらこの道を考えて歩いていたのかなと思いながら歩いてみました。

 

また、他の作品でも同様にアップしてきればと思いますので興味ある方はご覧ください。