本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

YOSAKOI ソーラン娘 

著者 田丸久深(たまる くみ)さん。

初めて作品を読んだが、とにかく一気に読みたくなる作品でした。爽快感と感動と。1人の女子がヨサコイを通じて成長する姿が描かれポロッと涙ありの作品でした。

日高地方の出身である主人公、満月は仕事を機に札幌に来たものの、仕事の人間関係や元彼との事もあり、いつも1人で居酒屋でひとり呑みをしていいた。そんな行きつけの居酒屋で出会ったのが大将の甥っ子である太陽だった。満月と太陽の物語が始まる。

満月は周りを気にして、自分というものを隠して生活を送ることにつかれていた。現実世界、ほとんどの人間がそうなのだが。そんな中、太陽がヨサコイチームを立ち上げる。

著者の田丸さんはヨサコイについて非常に中立的な立場で執筆している。もともとヨサコイが北海道の大学生が本場高知のヨサコイを見て、感動したことをきっかけに始まったという歴史から、アンチヨサコイの人がいるという事、現実的な問題面。そこも含めて描く事で本作がヨサコイという祭りにおいても、地元の活性化というメリットと交通や事件的なものが起こり得るデメリットもきちんと述べた上で、主人公がヨサコイに参加する事し見事に成長していくという部分に焦点を当てていた。職場での人間関係、元カレとの事、太陽に惹かれ恋をする。そうした内容がきちんと解決していくので、読み終わるころにはスッキリするし、見事なまでのハッピーエンド。

是非読んでみてほしいと思います。個人的には釧路出身の辰義もうまくいってよかったね。という感じでした。