本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

白銀ジャック

真夏の方程式に続き、またまた読んでみました。

ゲレンデの下に爆弾が埋まっている。

年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。鍵は一年前に起きた事件。

 

今回の作品はスキー場に届いた脅迫状に端を発する。現場で客の命を優先し働くスタッフと経営やイメージを優先する役員との間に生まれる軋轢、そしてそこに交差するように関係する1年前のゲレンデで起きた事故。展開が進むにつれて徐々に犯人につながる糸口。読んでいて圧倒的な疾走感。一気に読み進めたくなる一冊でした。