疾風ロンド
東野圭吾のスキー場シリーズの第2弾。
前回、雪煙チェイスを投稿し順番はバラバラになってしまいました。
この作品は以前、地上波で放送されたのを見た記憶がありそこから今回は原作を読んで見ました。あまりミステリー要素はなく、どちらかというとコメディーに近いテイストという印象を受けます。
事件の引き金になる犯人も早々に事故で死にます。協力者の女が最後にどんでん返しを受けますが、基本的にはスキー場に隠された細菌兵器を見つけるに辺り、それぞれの物語が同時並行的に展開されていくというスタイル。細菌兵器を盗まれた大学の、見つけるもの・隠蔽するもの・奪うものというメインの話の展開に思春期の息子の淡い恋の話、地元で起きた1人の少女が亡くなった事のアフターストーリーなどが結びついている。そして、スキー場シリーズではお馴染みの根津と瀬利。映画では根津は大倉忠義、瀬利は大島優子が演じていました。少しクールな印象の根津、明るく活発な印象を原作では感じていたのでキャスティングはよかったと思います。
個人的には原作で読んだ方が好きでした。一連の流れでスキー場シリーズ読んでみると面白さが上がると思います。東野さんの作品の中ではどちらかというとミステリーではなく、駆け抜けるような爽快感で読める作品かなと思います。
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