マスカレード・イブ 東野圭吾
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気付く。
一方、東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。
事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名や誰といたかは言わない。
殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。
お客様の仮面を守り抜くのが彼女(山岸)の仕事なら、
犯人の仮面を暴くのが彼(新田)の職務。
マスカレード・ホテルで二人が出会う前の、それぞれの物語。
マスカレード・イブはホテルに続く2作目。
【マスカレード】は英語で仮面舞踏会を意味する。そしてイブ=eveで前日、前夜という意味から二人の出会う前の物語にしているのだろう。
目次
・それぞれの仮面
・ルーキー登場
・仮面と覆面
・マスカレード・イブ
全部で4章から構成されており、山岸と新田の物語が交互に展開される。最後のマスカレード・イブでは、直接接点はないものの、女性警察官を通して2人がその存在を知ることになる。
事件としては東京の大学の教授が何者かに殺害された。容疑者として浮上したのは、共同研究の男であったが、京都に出張に行ってと供述。事件の翌日は京都での完璧なアリバイがあるが、前日はどこにいたのかという事をはっきり言わない。大阪にはいたというが、ホテルや誰といたのかという事を述べない。しかし、徐々に明かされていく全容。殺人の容疑をかけられてまでも守りたかったのは・・・
やはり殺人なのである。事件に隠された全貌はいかに。
各章とも短くまとめられてるので、とても読みやすく簡潔に展開されていくのでぜひ読んでほしいと思います。
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