怪しい人びと 東野圭吾
初版は1998年
東野圭吾さんの短編集である。全七編収録。
寝ていた女
友人から部屋を貸してほしいとお願いをされる。一泊5,000円というお小遣い稼ぎになる。3人の職場の同僚が使用していたが、ある日の朝、帰宅すると見知らぬ女がベッドで寝ていた。3人の友人に確認するも、誰も知らないという。女の正体は?目的は何か??
もう一度コールしてくれ
パチンコ屋でバイトをしている南波。高校時代のある事件がきっかけで、人生が何もうまくいかなくなった。あの事件のせいだと。強く憎しみを持っていた。友人がある金持ちの老婆がいるので、セールスマンを装い強盗をするという誘いを持ちかけてきた。運悪く、侵入の際目撃されてしまう。何とか逃げ、逃げ込んだ家は高校時代のある事件の憎しみの相手であった。
死んだら働けない
工場の休憩室で係長が殺された。係長の信用は部内でも随一であった。仕事にも厳しく、細かい所にも妥協を許さない。そんな性格も災いして今回の事件が起きる。事件の犯人は誰だ。
甘いはずなのに
新婚旅行で訪れたハワイ。しかし、新郎にはある目的があった。新婦を殺すという目的を・・・。どうしてそんな目的があったのか、そしてそのきっかけとある事件にはある事実があった。新郎が真相に気付くとき、全てが明らかになる。
灯台にて
高校時代に友人2人が東北地方を中心にそれぞれ1人旅をすることになる。1人は友人からの支配から逃れ、自立したいという目的から。そしてもう1人の友人はそうはさせまい、いつまでも支配下においておきたいという目的から。
1人が訪れた灯台である事件が起きる。
結婚報告
友人から結婚報告のはがきが届く。しかし、そこに写っていた女性は、知っている友人ではないことに気付く。不審に思い、電話をするが繋がらず、意を決して金沢に行くことに。しかし、自宅は不在、写真に写っていた旦那や実母に電話するが何やら様子がおかしい。友人は無事なのか、事件の真相はいかに。
コスタリカの雨は冷たい
カナダで仕事をしていたが、日本への帰国が決まった、その前に、旅行をとコスタリカに旅行をすることに。するとある事件に巻き込まれることに。
どの作品も読みやすく、事件も難しくはない。気軽に読める作品なので是非、読んでみてください。