本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

逆風に向かう社員になれ 宮原博昭

学研ホールディングス代表取締役社長である、宮原さんが若手社員のために書いた1冊である。

約20年にわたり経営が低迷していた時代に社長に就任し、V字回復へと導く。

最近であれば、ドムドムバーガーを見事にV字回復させて藤崎忍社長もよくニュースになっている。

こういう事実を聞くと、それが全てではないが、社長という1人の人物の影響力は非常に大きいと感じる。

本書は、社長が学研社員に送る言葉となっているが、もちろん学研以外の若い社員も読んでほしい内容だと感じた。そして、こうした言葉の中から自分に必要なものを汲み取る力、そして実行する力が必要だと思う。時代の変化は目まぐるしい。社長の若手時代と、今の若手社員の時代では違うものもたくさんあるし、反対に変わらないものもたくさんあるだろう。ステレオタイプになるのではなく、常に変化を意識した人物になってほしいという社長の思いが伝わった。

私自身は会社人間ではなく、病院に勤務する一介の看護師である。病院という世界は医療技術の進歩はとてもめまぐるしく変化しているが、それに対して人間の変化がついていけていない印象を受ける。特に私の勤務する病院は療養型病院なため、最新の設備ではなく、コストを意識し切り詰めながら経営をしている。そのため、昔からやっているものというものが正であって、変化するという事をなかなか受けいれることが難しいのである。そんな中、私は常に読書する事を意識している。医療のという訳ではなく、ビジネスパーソンの著書から、小説など特にジャンルは決めていない。色んな本から色んな事を学ぶことができる。

宮原社長も読書については強く薦めていた。現代はネット社会であり、ネット検索すれば何でもすぐに情報を手に入れる事ができる時代になってしまった。

しかし、読書によって得られる情報というのは一味違うし、比較的に脳での記憶が長く続く印象である。それでも、忘れる事はあるが自宅にあれば何度でも読み返すことができる。

 

成功者の言葉というのは、確かな情報である。まずは、そうした成功した人間から学んだり、吸収したりすることが成功への近道ともいえる。

是非読んでみてください。