まんがでわかる シンク・シビリティ
「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
①無礼さのウイルスは人生を悪い方に導く
無礼な言動はそれを見聞きした人間にだけ悪影響を与えるものではなく、その影響は3つ上のフロア、それどころか社内全体にまで広まることさえある。
気づかないうちに、無礼さの影響は広がり、すべての人をより不親切に、より不寛容にし、すべての人の元気や楽しさを奪う。
オフィスの中で誰かが無礼な態度を取るのを見た直後には、そうでない場合に比べ、同じ態度を見てもより無礼と感じやすくなる可能性がある。無礼な態度を体験すると、無礼な態度への感受性がより高くなる。その人が元来、敏感な人かどうかは関係なく、直前の無礼な態度を見たことで、無礼な態度により注意が向くようになっているだけ。
②話すことではなく、聞くことのメリット。「RASA」
人の話をよく聞くことは人間関係を築き、維持し、深める上で絶対に必要。ただ、受け身で聞くのではなく、能動的に聞くことが大切。
ジュリアン・トレジャーは、人の話を聞く時には4つの点に留意すべきといっている。それが「RASA」。
R:Receive(受け止める)その人に注意を向けて、話をよく受け止める。
A:Appreciate(尊重する)尊重していることを伝えるにはできるだけ余計な合いの手を入れて話を妨げないようにする。
S:Summarize(要約する)「あなたは~というふうに考えているのですか」といった具合に話をまとめる。
A:Ask questions(質問をする)話の終わりに質問をする。
など、まんがでわかりやすくなっているので、読みやすく、そして人間関係においていかに礼儀正しさが大事だと改めて認識することができました。
日本の諺にも親しき中にも礼儀ありという言葉が存在しますが、相手に対する思いやりを言葉や態度など丁寧に接することが大事ですね。
また本書にもありましたが、無礼な態度が3つ上のフロアまで伝染するというのは、身近な体験としてもよくあるように感じます。人間はなんだかんだ他人と比べ、自分よりやや劣る所に優位性を感じ、その優位な部分を第3者と協調しようとします。するとそれがどんどん広がり、悪い噂は瞬く間に広がってしまいます。
ぜひ、読んでいただきたい一冊です。マンガではない、本もあるようです。