本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ボクと、正義と、アンパンマン

なんのために生まれて、なにをして生きるのか~♪♪

 

アンパンマンの歌の中に登場する歌詞です。

誰もが一度は耳にしたことがある歌です。


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やなせたかし

1919年高知県出身。終戦後、三越百貨店宣伝部につとめたのち漫画家として独立。1973年絵本「あんぱんまん」を発表。1988年、テレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送開始。2013年10月13日、94歳で永眠。

 

●人生はよろこばせごっこ

 

いちばんのよろこびはほかのひとをよろこばせること

 

本書のなかで、人間が一番うれしいことは何だろう?長い間ボクは考えてきた。そして、結局、人間が一番うれしいのは、人間をよろこばせることだということがわかりました。

 

とある。美しく生まれた人は容姿で人を喜ばせることができる、学問のある人は学問で、絵をかける人は絵をかくことで、歌える人は歌で。

人はみんなよろこばせごっこをして生きています。僕らはそんなに長生きをしません。星のいのちに比べれば、瞬間に消え去っていきます。それならば、その束の間の人生は、なるべく楽しく暮らしたほうがいい。そして、その楽しさの最大のものは他のひとを喜ばせることなのです。

 

シンプルだけれども、実に難しいことです。他人を喜ばせることが好きと言葉にすると、他人からなにを偽善なことを。所詮、人間は自分が一番かわいい。などと言われそうな気もしますが、もっと根本的な所で人間は誰かの役に立っているし、他人のために行動している事が多いのかもしれません。それをこの本で再認識させてもらうことができたような気がします。

 

SNSが普及し、何かコメントすれば、叩かれる。そして回りの意見を気にしながら生きる。とても、疲れる時代になってしまったし、これからまだまだネットワークは広がっていくので、大変ですが、小さい頃にアンパンマンを見て喜び、歌を歌って笑った頃の純粋な気持ちで生きていくことができるようになりたいし、そんな世の中になっていけばいいですね。