阪急電車 有川浩
前回、有川さんの作品である「レインツリーの国」読んで素敵な作家だなぁと感じました。「阪急電車」といえば、映画にもなりましたよね。昔映画見た記憶あります。
改めて原作を読んでみることにしました。心が幸せな気持ちになりました。
最近、仕事で嫌なことあって、もちろん自分も悪いとは思うけれど助けてほしいときに助けてくれず、しょうがないから自分で進めて無事に終わったと思ったら横槍。どうして最後の所、自分1人で進めたのかと後になって行ってくる始末。
すごいムカムカしたけど、言い返すことにその状況ではメリットはなく、飲み込みました。そんな時、この阪急電車を読んで少し心が軽くなりました。
人って、持ちつ持たれつの関係で他人で幸せになることもあれば嫌な気持ちになることもある。だから自分のモットーは自分と関わる人を嫌な気持ちにはさせない。と思いやりの気持ちを意識して行動しています。が、しかし、それは自分の気持ちであって良かれと思ってしたことも他人からすれば良かれではないこと、しばしばありますよね。
友人関係も夫婦関係も職場関係も親子関係もみんなみんな人対人で思うようにいかないことの連続。日々修行ですね。
さて、今回の作品の舞台は阪急の今津線で宝塚駅から西宮北口までの区間を舞台にしている。電車に乗り合わせる人模様が素敵で、ストレートなやりとりは関西ならではかと思いながら、そのストレートなやりとりの中に溢れる人情味というのもまた関西の良さだと感じている。
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かける気になっていた人。
結婚間近でマリッジブルーになっていた時期に婚約者に浮気をされ、さらに妊娠までされ婚約解消となった女性。
娘夫婦とあまり反りが合わない女性。
付き合っている彼氏からDVをされている女性。
などなど、8駅ある区間で織りなされる物語はあなたの心を胸キュンにしほっこりさせること間違いないなし。
ちなみに映画のようでは幼い子供役で芦田愛菜ちゃん出演している。まだ小さい頃の愛菜ちゃんで懐かしい~と感じました。
youtubeで見つけた征志とユキの物語もいいですね。原作では宝塚駅、宝塚南口駅で登場する2人だが、映画本編では登場なく本作のスピンオフとして公開されたそう。
永井大さんも白石美帆さんもなんだか初々しい感じで、こんな出会い素敵だなって。キュンキュンします。