タイトルのごとくAI機器がもたらす便利さとその危険さについて考えさせられる内容であった。
著者の七瀬晶(ななせひかる)さんは青山学院大学理工学科を首席で卒業、IT企業にて各種システム開発をてがける。ITミステリーから時代小説まで幅広く手掛けている。
辻井未来は介護センターで派遣のヘルパーをしている。あるとき、一人暮らしの利用者の家に、夜中、何者かが侵入するという事件が起きた。
同僚のヘルパーである晴馬が暗視カメラを置いてみることを提案。ほどなくして犯人は判明する。未来はAI機器の便利さに触れ、普段1人の時間にさせている小学2年の娘、茉優を心配し暗視カメラを自宅にも導入することに決めた。
しかし、ネットハッキングにあい、自宅での映像が世間に流れたりとその利便さとは裏腹にネットに潜む危険性にも触れる。そんな中、茉優の姿が突然消えた。
犯人は誰か?人間の内に持つ愛憎とAI機器がコラボした緊迫のサスペンスここに開幕。
全250ページほどで比較的読みやすかったです。モラハラ、シングルマザー、AI/IoT、SNSなど現代の問題が多くミステリーとして読みながらも考えせられる内容も多く面白く読むことができました。
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