本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

夜の向こうの蛹たち  近藤史恵

小説作家たちが織り成す女性の物語。織部妙は順調にキャリアを重ねていた。

ある日、美人作家として話題の新人、橋本なぎさの処女作に衝撃を受ける。

受賞パーティーで会った際、妙はなぎさの秘書だという初芝祐に興味を抱く。

2人に近づくにつれ、妙はなぎさと祐の奇妙な関係や、作品の雰囲気から2人に違和感を覚えるようになる。なぎさの描く内容はどことなく、祐の雰囲気がする。

女性たちが織り成す物語は、開けてはいけないパンドラの箱のように欲望の渦がうずまく世界への入り口だった。