本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

毒殺魔の教室

塔山 郁さん

1962年、千葉県出身。小説家・会社員(ホテルマン)

第7回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞、

「毒殺魔の教室」で2009年2月デビュー。

 

 

30年前に起きた児童毒殺事件の調査を、ある男から引き継いだ人気ミステリー作家、櫻井忍。彼女もまた30年前の事件の当事者の1人であった。

当時のクラスメイトやその家族に接触し、徐々に見えてくる事件の真相。

上・下巻となっており、やや長編だが、各章毎に告白する人物が違うため、区切りもよく休み休みでも読みやすい印象であった。

児童2名が死亡した事実は確かにあるが、そこに関わっていた人物にもそれぞれの物語があり、その中で繰り広げられていた苦悩なども明らかになっていく。