本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

一生使える国語力

9歳と5歳の2児の父です。

9歳の娘は、小学校の授業も少しずつ難しくなっていき、国語においても文章を読んで理解するという内容が多くなってきたように思います。文章をあまり読まずに答えを導きだそうとする事が多く、言い方はよくないが、それは受験生がいよいよ試験が近づいてきたという時にする方法だと私自身感じています。今はまだ、しっかり文章を読んで理解し、物語の構図、内容などをしっかり読み込んでほしいと願っているのですが、子供にはそんな思いも通じる訳もなく、日々悩んでいます。

そんな折、本作は偶然目にした1冊です。

まずは、親がしっかり言葉を理解し、子供と一緒に取りん組んでいけたらいいなと思います。
また、本作品の中で紹介されていた「イマージョン教育」というものに非常に興味を持ちました。習得しようとする言語だけで終日過ごす。カナダでは英語(母国語)とフランス語(第2言語)の習得のためにイマージョン教育を取り入れているのだそう。
お母さんのお腹にいるときから赤ちゃんは響きなどを通じて、何となく言葉のようなものを感じ取っているそうなのですが、生後から幼稚園までは母国語(もちろん本人しゃべれない事も多いと思うので聞くことが中心)で、幼稚園から第2言語で小学2年まで、小学3,4年では母国語60%、第2言語40%を行い、それを中学卒業まで行うというもの。
 
文部科学省の決まりでは小1~小6までの国語は1,461時間(ただし45分)、中1~中3は385時間(ただし50分)、その他の教科でも言語は日本語という事も含めると2,000時間は確保できていると思う。
この2,000時間というはよく耳にするが、これは1つの言語を習得できる時間と言われている。そのため日本人はもちろん日本語はほとんどの人が問題なくしゃべれる。しかし、英語などはどうか。学校の授業でも枠はそこまで多くない。
仮に週1回、50分の英語の授業なら1年で40時間、46年かかる計算。
毎日50分でも6年かかる計算。中学、高校の授業数を加味すればいいとこはいきそうだが、ほとんどの人が英語をしゃべれない。それにはやはり必要性がないというのが圧倒的に多いのではないか。日本にいれば、周辺の人はほとんどが日本人で日本語をしゃべれていればそこまで苦労することはない。
しかし、カナダやアメリカなどでは人種も多いし、複数の言語を必要とすることが多いのだろう。そのため、イマージョン教育を取り入れているのだと思うが、日本でもこうした教育が導入されると早い段階で英語を身近に感じることができるだろうと思います。
 
実際に、2020年度から、国内で初めて(愛知県・豊橋市立八町小学校)導入された。豊橋市では外国人労働者が増えていて、児童・生徒の14.5%(2005年)が外国籍の児童である学校もあり、英語教育が大きな課題になっていたという背景があったそう。もちろん、メリット・デメリットもあると思うが、今の現代社会においては日本は島国ではあるがネットを通じ世界とつながっている。そうした状況も考えれば、母国語以外に第2言語などの習得は必要だと思うし、バイリンガルな人材が増えれば、新たなビジネスチャンスも生まれると思う。
 
八町小学校の取り組みがワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(IBS)でも紹介されていたようなので載せておきます。