本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

日本のシン富裕層  大森健史

自分の未来、家族の未来、日本の未来について皆さんはどう考えていますか。

明るい未来が待っていそうな予感!?

そう思える人は少なくなってきているかもしれません。

小学生の頃の夢、サッカー選手やケーキ屋さん、花屋さん。そういった夢から今はYoutuberやプロゲーマーなど変化しています。

夢を持つことって、モチベーションのために必要な事だと思います。じゃあその夢を持ち続けることができる世の中になっていますか。

日本は戦後復興期、飛躍的に発展しましたがバブル崩壊とともに低迷期へ。モノづくりの日本はIT革命の波に遅れ、アメリカのGAFAや中国のBATHに遅れをとり、この30年近く給料も上がらず、非正規雇用も増え、超少子高齢化社会に至る日本。

未来は明るいと信じたい、でも難しい。学校に行って、勉強をして、いい大学に入ればバラ色の人生が送れるというのはひと昔前の話。これからは、もっと早くに経済について学び、金融リテラシーを身につけ、日本以外の世界にも目を向けて生きる方法を早めに見つける必要がある。

日本の人口は近い将来に1億人を割り込む。その同じアジアに世界1位のインドや2位の中国がいる。中国は一帯一路計画を進めているし、その内、アジアの巨大大国に飲み込まれることになるかもしれない。

そんな荒波が来ても、波に乗ることができれば明るいかもしれない。

 

本書は現代の富裕層の海外移住をお手伝いしている大森さん。

現代の富裕層はどういった人たちなのかという内容になっている。

大森さんが2万人を超える富裕層の人たちを見てきて、5年ほど前から変化したことに気づき、シン富裕層とした。

 

以下、本文の一部紹介。

●思い込みから、自由になろう(214頁から)

シン富裕層の人たちも失敗や大変なことをたくさん経験しており、リスクをとって巨額の資産を得ている。トライアンドエラーを繰り返し資産を築いてきた。

数少ないチャンスに、朝鮮しないのが凡人で、リスクを取って挑戦したのが、シン富裕層。目の前に「やったほうがいいか」「やらないほうがいいか」という二者択一の選択肢が現れたときに、間違えずに決断をし、成功した。そういう人たちは決断が早いし、失敗しても自己分析をして、次はこうしてみようとまたチャレンジをする。

ただし、その失敗が大きすぎると、致命傷になる。致命傷にならないレベルですべての選択肢を検討し挑戦し、多少なりとも無駄な時間やお金を使いながら経験を積んで決断力を磨き、いざというチャンスにドンと賭けていけるのが、「シン富裕層」なのだという。

 

私たちは、自分や身近な人たちの経験や考え方に即して、「これはこういうものだ」「自分ができることではない」などと思い込み、考えをステレオタイプにとらわれがち。しかし、ステレオタイプで生きていたら、いつまでも自分で決めた「枠」の中から抜けられない。だから、成功している人を見たら、一度フラットな気持ちで「これなら自分なりに取り入れることができるかな?」と、真剣に考えてみるべき。

思い込みから自由になり、挑戦し、決断する。

 

この本を読むと、まずはそのステレオタイプになった自分の「枠」から出るきっかけになるかもしれません。