絶叫城殺人事件 有栖川有栖
有栖川さんの作品を初めて読了。
1959年大阪生まれ。同志社大卒で書店勤務を経て、89年「月光ゲーム」でデビュー。作風から「日本のエラリー・クイーン」と呼ばれ、ロジカルな謎解きに定評がある。
エラリー・クイーンはアメリカの推理作家。同名のエラリー・クイーンという名前の探偵が出てきて、父親が警視である関係上、さまざまな事件に関わり、解決していく。
さらに彼は自分が解決した事件を元に小説を書く。つまり作家エラリー・クイーンの小説は、あたかも作中の人物であるエラリー・クイーンが書いた、ともとれる。こうした特徴を有栖川さんも取り入れていて、小説の主人公が有栖川有栖だったりする。
今回の作品では、黒鳥亭殺人事件、壺中庵殺人事件、月宮殿殺人事件、雪華楼殺人事件、紅雨荘殺人事件、絶叫城殺人事件の6章で構成されていた。
推理作家の有栖川有栖、犯罪社会学者の火村英生。その2人が事件に関わり謎を明かしていく。殺人事件を非常に論理的に解き明かしていくというのはやはり印象的でした。
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