芦沢さんの作品を読むのは罪の余白以来で久しぶりです。
今回の作品は6話で構成されており、1つ1つは独立した短編のようになっている。しかし、その話をじっくり読むと経時的に紹介されているようだが、それぞれに重要な言葉がちりばめられていて、1人の占い師が関与しているという事実にいきつく。
1話の「染み」は芦沢さんの大学時代の友人を介して聞いた怪異であり、その話を読んだ人が2話目の「お祓いを頼む女」を持ち込むことになり、3話目の校閲担当者が4話目を持ち込み、4話目に登場する不動産屋繋がりで5話目が持ち込まれるという形で次々に怪異にまつわる話が集まって今回の作品に至る。
個人的には3話の隣人のインパクトがありました。引っ越し先の隣人さんって大事だなって感じましたね。
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