本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

デンマークの女性が輝いているわけ

はたらくことと子育てがフツーに両立できる国がある。

 

デンマークではそれができている。じゃあ日本は??

最近になって、少子化対策により力を入れはじめているようで、男性の育休取得推奨や、結婚助成金、出産一時金増額などをよくニュースで耳にします。

が、本当によくなるのでしょうか。そんな目先のお金では、一時的に増えるかもしれませんがすぐにおさまると思いますし、男性が長い期間家庭に参戦したからといって、どれだけの人が家事に育児に奔走し、自分の時間を二の次と考えることができるのでしょうか。

 

夫婦にとってこれから先の日本が少しでも明るいと感じられること、そして家事・育児を当たり前に捉えることができる人との間に結婚すれば、低収入だとしても夫婦共働きで生活できるビジョンが描ける事ができ、出生率を最低限維持する程度は可能ではないかと考えます。

そのためにも、男性が言い訳できない環境(会社での子どもの体調不良などによる欠勤や早退への理解、残業を減らす)などが一番最優先課題だと思います。しかしながら、現在の役員クラスに所属する年代は、男性が家事をしないのが当たり前に育ってきた世代です。そのため、子育て世代の男性が家庭の事情で休むといえば、会社での昇任に響く、風当たりが強くなるなどの思いを受けるため、なかなか積極的に踏み切れないという人も多いと思います。

 

私は、男性看護師として現在、7年目になります。就職当初はサラリーマンとして働いていましたが、その後、専門学校に入り直し看護師免許を取得、看護師になって最初の3年は急性期病院で働き、その後療養病院の現在に至ります。

基本的に夜勤は月4~5回。残業はほぼありませんので日勤は17時過ぎには職場を出る事ができます。

給与とすれば、サラリーマン時代と急性期病院時代の間くらいでしょうか。

それでも夫婦二人で正社員で働く事で地方では十分生活できています。

子供は7才、3才とまだまだ手がかかる年頃で二人で頑張って子育てに奮闘しています。

職場も女性が多いからこそ、育児に関する情報も多いですし、子供の件で何かあっても比較的相談しやすいのもメリットです。まぁ療養で比較的余裕があるのも大きいですが。

しかし、子育てに奮闘しているというだけも、お局ナースからはえらいね。なんて事を言われるのが現状です。それだけ日本には男性の家事・育児が根づいていないのです。

 この本では、デンマークの人々の考え方、社会支援、どうしてデンマークでは女性の社会進出が進む中で両立が可能になったかなどが書かれています。正直、日本がここまで到達するにはまだまだ時間がかかりますが、男性にも、女性にも読んでほしい一冊です。