本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

新参者

東野圭吾 加賀シリーズの8作目である。 全部で第9章で構成されている。 日本橋の片隅で1人の女性が絞殺された。着任されたばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、 人情という名の謎。手がかりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人々。

事件をきっかけに加賀は9章それぞれに出てくる家族や、その周囲での物語と触れあうことになる。

読み始めた当初は事件とその章の関連という視点で読んでいくが、読み進めるうちにそれぞれの章がたくみに 絡んでおり、徐々に事件の真相に迫っていくことになる。

事件にあまり関係ないような物語を丁寧に解決して いく姿が刑事らしからぬ印象だが、都度、垣間見えるやりとりは頭の切れる刑事という作風である。 各章40~50ページほどで構成されており、読みやすくなっているので是非読んでみてほしいと思います。