本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ミステリー

時限病棟  知念実希人

知念さんの病棟シリーズの第二弾。 第一弾は仮面病棟で映画化にもなった作品です。 kitanoatuo.hatenablog.com 今回の時限病棟は第二弾といっても、作品中に出てくる人物は前回とはほぼ異なります。一部、前回の作品に絡む人物はいますが。しかし、舞台が以…

レゾンデートル 知念実希人

この秋始まった、玉森裕太さん主演の『祈りのカルテ』。研修医として奮闘する玉森さんの演技が素晴らしかったですね。 特に、元旦那にDVを受けていた山野るか役の仁和紗和さんの演技がよかった。辛くて誰かに理解してほしいけど、人に言えず苦しんでいる。…

そこに、顔が

表紙のインパクトが強い。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.cre…

怪しい人びと 東野圭吾

初版は1998年 東野圭吾さんの短編集である。全七編収録。 寝ていた女 友人から部屋を貸してほしいとお願いをされる。一泊5,000円というお小遣い稼ぎになる。3人の職場の同僚が使用していたが、ある日の朝、帰宅すると見知らぬ女がベッドで寝ていた…

隣に棲む女  春口裕子

本書は全6編が収録されている。 個人的には6編のうちの「蝉しぐれの夜に」が一番印象深かった。 本書の解説をしている藤田香織さんが筆者のことを「イヤ汁マスター」と呼んでいるそう。称賛している言葉であり、「イヤ汁」とは、2003年に刊行された酒…

インフルエンス 近藤史恵

小学校2年生の友梨は、同じ団地に住む親友の里子が虐待されていることを知る。 誰にも言えないまま中学生になり、憧れの存在・真帆を救うため友梨は男を刺してしまう。しかし、捕まったのは里子。 不可解な事件が少女たちを繋げ、罪は密かに重なり合う。大…

禁断の魔術 東野圭吾

東野圭吾さんのガリレオシリーズ。 高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる小芝伸吾は、育ての親だった姉が亡くなり、帝都大を中退し町工場で働いていた。 ある日、フリーライターの長岡が殺された。彼は代議士の大賀を追っており、また大賀の担当の新聞記者…

ブルータスの心臓 東野圭吾

最新ロボットの研究者であり、野心家の末永拓也。 末永は勤務先の創業者令嬢の星子との結婚を目論んでいた。 しかし、会社の秘書である遊び相手の康子から妊娠を聞かされる。 困惑する拓也だが、星子の兄である直樹から康子殺害計画を持ちかけられる。 直樹…

マスカレード・イブ 東野圭吾

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気付く。 一方、東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。 事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名や誰といたかは言わない。 殺人の疑いをかけら…

回廊亭殺人事件 東野圭吾

書籍 回廊亭殺人事件 概要 感想 著書 テレビドラマ キャスト 書籍 回廊亭殺人事件 回廊亭の殺人が1991年に刊行され、1994年に文庫化の際に『回廊亭殺人事件』に改題。東野圭吾さんの初期の頃の長編推理小説である。同時期の作品としては、「仮面山荘…

疾風ロンド 

東野圭吾のスキー場シリーズの第2弾。 前回、雪煙チェイスを投稿し順番はバラバラになってしまいました。 この作品は以前、地上波で放送されたのを見た記憶がありそこから今回は原作を読んで見ました。あまりミステリー要素はなく、どちらかというとコメデ…

綾辻行人 館シリーズ びっくり館の殺人

綾辻行人さんの代表作と言えば、この館シリーズだろう。 昔、大好きでよく読んでいた。もう二十数年前だが・・・ そして、久しぶりに読みたくなって、以前に読んだことのなかった『びっくり館』を読んで見ることにした。 館シリーズ びっくり館の殺人 館シリ…

雪煙チェイス

東野圭吾さんのスキー場シリーズ読んでみました。 一般的には3部作といわれ、白銀ジャック、疾風ロンドに続く3部作目。 今回の作品は追う側よりも逃げる側の少年2人が中心になってストーリーが展開されていくのが特徴的。 大学生の脇坂竜実は殺人容疑をか…

仮面病棟

知念実希人さんの作品。知念さんは沖縄出身で作家でありながら、医師でもあるというのでなんともすごいの一言。 仮面病棟は2014年に第一版が発売。全部で300ページ強とボリューム的には手ごろであり、また内容が医療ものでありながら、一般の人でも分…

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

著者 志賀 晃 『スマホを落としただけなのに』で2017年にデビュー。 前作も読みましたし、映画も地上波で放送されたので見ました。 推理系のミステリーは大好きなので、今回はその第2弾を読んでみました。 この第2弾も2020年2月21日に劇場公開されています…

毒殺魔の教室

塔山 郁さん 1962年、千葉県出身。小説家・会社員(ホテルマン) 第7回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞、 「毒殺魔の教室」で2009年2月デビュー。 30年前に起きた児童毒殺事件の調査を、ある男から引き継いだ人気ミステリー作家、…

15歳のテロリスト

松村涼哉さんの作品。1993年生まれで大学在学中に『ただ、それだけでよかったんです』で作家デビュー。 15歳のテロリストは5作品目にあたる。 15歳の少年が新宿駅を爆破するという犯行声明を出す。その事件の裏に隠された真実に辿りついたとき、驚…

復讐したい

「復讐法」のルール ①場所は太平洋上の孤島、蛇岩島(じゃがん)に限る。 ②制限時間は100時間。 ③遺族には、武器と食料とGPS等が与えられる。 ④犯人は丸腰で、位置情報を知らせる発信機を装着。 ⑤ここでは、誰が誰を殺しても罪にはならない。 ⑥10時間ごとに、…

あの日、君は何をした

書店の文庫ランキング、1位の所にあって思わず手に取ってみた。 本当に面白かった。つい、えっこれって・・・と思わず前の所に戻ってその状況を思い出して考えたくなるそんな内容でした。 2004年に起きた事件と2019年に起きた事件。2004年に起きた事故の事が…

白銀ジャック

真夏の方程式に続き、またまた読んでみました。 ゲレンデの下に爆弾が埋まっている。 年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か…

危険なビーナス

今年は家にこもることが多い1年になりました。ゲームやyoutubeはあまり見ない(子供たちは見てますが)ので、ドラマや本をとにかく読みました。この秋のドラマではコロナを意識したドラマ多かったですね。心ほっこりするものが多く、ハッピーエンドてめでたし…

東野圭吾 11文字の殺人

桜木さんに続き、久しぶりに東野さん読んでみました。 11文字の殺人は1990年に刊行されました。 恋人を殺された主人公が、事件の真相を追うことに。すると、次々と人が殺されていく。11文字に秘められた真実とは? 東野さんらしい、ラストまで分からない展開…

桜木紫乃さん 氷の轍

釧路方面本部刑事課シリーズ第2弾。今回は、松崎比呂ではなく大門真由が主人公として物語が進んでいく。生涯独身で最後の最後に殺害された滝川信夫が守ろうとしたものは。。話を読むにつれ切なさがこみあげてきました。

桜木紫乃さん 凍原

先日、氷の轍という作品を読んだ。その前作といえるのが凍原だ。男女の物語を描く作品が多い桜木さんであるが、その男女の物語も織り交ぜつつ、サスペンスへと仕上げた作品だと感じている。 松崎比呂は釧路の刑事課に着任することになった。自身の弟の失踪、…