本好きナースマン

色んな本を読んで日々の生活に潤いを与えています。目指すは年間100冊読了。

ディア・ペイシェント  南杏子

真野千晶は、佐々井記念病院の常勤内科医となった。 毎日のように押し寄せる外来患者。本書の中では患者をSMLと表記し、スムーズ、まだるっこしい、Low Pressureと区分けしていた。それだけ、患者は千差万別で理解ある患者もいれば、モンスター系の患者もい…

JKⅡ 松岡圭祐

松岡さんのJKシリーズの2作品目。というかシリーズとして、3作品目以降があるのかどうかはわかりませんが、是非書いてほしいです。 JKは女子高生という意味にもかけているでしょうが、基本的にはジョアキム・カランブーという人の心得を習得し、最強になっ…

ハナミズキ  吉田紀子

吉田紀子さんは1959年生まれ。明治大学文学部卒業後、OLを経て富良野塾へ二期生として入塾。脚本作品にドラマ「お見合い結婚」、「恋を何年休んでますか」、「Dr.コトー診療所」、映画「涙そうそう」など多数ある。 このハナミズキの舞台は釧路管内を舞…

ヴァイタル・サイン  南杏子

1961年徳島県生まれ。 日本女子大卒業後、出版社で勤務。25歳で結婚、夫の転勤でイギリスへ転居、外国での出産を経験。帰国後、乳幼児の病気を取材し記事を執筆した経験からもっと知りたいと一念発起し、33歳、長女が2歳の時に東海大学医学部に学士…

皇帝の漢方薬図鑑

看護師として勤務している自分ですが、先生が処方する薬剤のほとんどは西洋薬がほとんどで1つの有効成分を含み、特定の症状に働きかけるものが多いです。 しかし、時々、漢方薬を処方することもあります。抑肝散や葛根湯、大建中湯など有名な所から何て読む…

脳がどんどん強くなる 地球の歩き方 

Gakkenが「地球の歩き方」という会社を吸収してからシリーズでは色んな分野にチャレンジしている。そんな印象を受けます。 今回の書籍も、旅行と脳を関連させるというジャンル。 今回の書籍で学習院大学教授の高島さんが著書である。 認知症のうち約7割がア…

極アウトプット  樺沢紫苑

樺沢さんは1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部を卒業、2004年からアメリカシカゴのイリノイ大学に3年間留学、帰国後、樺沢心理学研究所を設立。 よくインプットやアウトプットという言葉は耳にするし、そうした類の書籍も多く出版されるようにな…

伝説の編集長が教える会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい

コロナウイルスが蔓延し、会社での飲み会が全くなくなり、お小遣いの一部をどう活用しようかと考えていたころ、積み立てNISAの増額と個別株への投資をするようになった。コロナ渦でいろんな株が話題になりました。マスクがないころには川本産業、ウイルス薬…

腎臓が寿命を決める  黒尾誠

自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授。 1991年、実験中に突然変異マウスを見つけたことを発端に、余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」を発見。 黒尾さんはマウスの実験でリンという物資が老化を加速させる…

いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか  立花隆

ジャーナリストであり、作家でも立花さん。1940年長崎で生まれ、1964年東大文学部卒業、文藝春秋新社入社。1966年退社し、東大文学部哲学科に入学、在学中から執筆活動を始める。2021年4月30日に急性冠症候群のため死去。 本作は亡くなった立花さんの膨大な…

阪急電車 有川浩

前回、有川さんの作品である「レインツリーの国」読んで素敵な作家だなぁと感じました。「阪急電車」といえば、映画にもなりましたよね。昔映画見た記憶あります。 改めて原作を読んでみることにしました。心が幸せな気持ちになりました。 最近、仕事で嫌な…

無人駅で君を待っている  いぬじゅん

どんな作品なのかと読むと、亡くなってしまった会いたいと願う人に、快晴の日の限られた時間、限られた無人駅で待っていると願いは叶い会えるという物語。 全部で5話収録されている。いぬじゅんさんは静岡県浜松市在住。もともと奈良県で生まれ、岐阜の大学…

産む、産まない、産めない  甘糟りり子

今、岸田首相が少子化対策に力を入れ、予算をあてるとニュースで取り上げていますが、全ての対策を実行したとしても人口増加は遥か彼方の夢と終わるのかなと、そんな悲観的な目でしか見れない自分も嫌ですが、やっぱり厳しいです。 問題が山積みです。そして…

スケートボーイズ  碧野 圭

大学2年の冬、ケガを負い1年の休養を余儀なくされた和馬。 大学4年の全日本選手権を最後の舞台と定め、フィギュアスケート部の仲間と切磋琢磨の日々を送る。 家族やコーチとの関係、就活、友情、恋愛。夢に挑み、葛藤し、成長する大学生の姿を描く。 (fun…

人間の顔は食べづらい  白井智之

まずタイトルに衝撃ですよね。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c…

レインツリーの国 有川浩

2人の出会いは「忘れられない本」。 ネットのブログで見つけた自分がかつて思い出に残っていた作品を投稿しているブログを見つけた向坂伸行。投稿している彼女はひとみという。 2人はメール交換をするうちに心は惹かれあっていた。 しかし、ひとみは実際に…

ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ

ビブリア古書堂シリーズは非常に好きな作品です。 最近、自分も本が好きで暇さえあれば読書にふけっていますが、本作に登場する篠川栞子さん、母の智恵子さん、子供の扉子さんみんなレベチです。 本の虫度が違いすぎます。 biblia.jp このシリーズは累計70…

明日の僕に風が吹く  乾ルカ

乾さんは北海道生まれの作家。2006年「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。 今回の作品は1人の中学生(川嶋有人)がある出来事をきっかけに引きこもりとなってしまう。 そんな彼を救おうと叔父は自分が医師として働いている北海道の離…

彼女たちのいる風景  水野梓

今回紹介する水野さんは東京生まれ。 早稲田大学卒業し、オレゴン大学を経て日本テレビに入局。 社会部デスクを経て、国際部デスク。系列の新聞社で医療・社会保障・教育の編集委員も歴任された。 高校時代から仲の良かった、凛、美華、響子。 それから時間…

地球の歩き方 東京 

地球の歩き方シリーズ。世界の色んな国を紹介している本ですね。 最近では、コアなテーマで特集することも多い印象を受けます。 その「東京」版です。 言わずとしれた日本の首都ですが、地方に生きていると東京に旅行に行くと、どうしてもメジャーな所ばかり…

まぐだら屋のマリア 原田マハ

東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋。 しかし、吟遊では料理の使いまわしなど偽装を行っていた。 紫紋自身もその真実を知りながらも、田舎の母のためにも目をつむることしかできなかった。そんな真実に耐えきれなくなったのは仲居だった晴…

鯨の岬 河﨑秋子

久しぶりに河﨑さんの作品を読了。 全2編が収録されており、うち1作品がタイトルの鯨の岬。 札幌の主婦奈津子は、孫が見ていた動画「鯨が腐敗爆発する」を見て自分の記憶の中から腐敗する臭いを思い出す。自分も体験しているはず。と 奈津子は釧路の施設に…

不死症(アンデッド)  周木律

表紙怖すぎ・・そしてインパクトありまくり。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElemen…

そして歩き出す  早川史哉

急性白血病。 ja.wikipedia.org アルビレックス新潟に所属する早川選手。選手時代に急性白血病と診断される。 闘病生活の苦悩、復帰するまでの道のりは険しい。 そして1287日間という時間を経て、再びピッチに立つ。 そんな早川選手の実話をもとにコミカ…

眠れなくなるほど面白い 左利きの話

眠れなくなるシリーズです。前にたんぱく質の話読みましたが面白かった。 このシリーズたくさん出ているみたいです。 私も左利き。 時々、右手主体の事もあるが、9割以上左主体で生活している。完全に左ではないのは、世の中の多くの場面において右手を使う…

ひまわりと仔犬の7日間  平松恵美子

神崎彰司が働く保健所に、野犬として畑を荒らしている犬がいると連絡があり、捜索に出る。犬には子犬が3匹おり、必死で3匹を守っていた。神崎らは母犬と子犬を収容した。母犬は近寄る人間に警戒し、激しく吠え、子犬たちを守る。4匹を守りたいと思うも収…

湯を沸かすほどの熱い愛  中野量太

余命が2、3か月。そう言われたら自分はどうするだろう。 若くて、子供も成人していないのに。 きっと受け入れようとして、受け入れられないだろうなと思う。 幸野双葉は突然、余命2か月の宣言を告げられる。 双葉は今しなければいけないことをどんどん実…

すぐやるメソッド見るだけノート 

2023年も2月、少し前に新年を迎え、今年は何をしようかな。と新年の目標を立てた人も多いと思います。私自身もその1人です。しかし、気持ちはあってもなかなか決断できなかったり、始めたもののすぐ続かなくなったりと難しいですよね。 そういう時は啓…

1日1語、今日のあなたを元気にすることばのサプリ  上野陽子

言葉は人を元気にするし、傷つけたりもする。 人間は脳が発達し、他のどの動物よりも言語という言葉を用いて他者とコミュニケーションを図る。 言語も人類の進化の過程で発展し、今では地球上に6500種類あると言われているそう。人類の祖先を遡っていく…

デトロイト美術館の奇跡  原田マハ

前に読了した原田さんの作品で、「風のまじむ」という南大東島でラム酒を作る物語。この作品の読み終わった後の爽やかさ、心地よさが好きでそれから何作品か読みました。原田さんは大学で美術史科を卒業し、美術館でも働いたことのある方。 だから今回の作品…